グロテスクなユーモア

ストラヴィンスキーの「3つの小品」は、今回の演奏会プログラムの中で最もユニークな作品、と言えます。この曲は三大バレエを発表してまさに時代の寵児となった彼が、その直後の1914年に弦楽四重奏作品として作曲したものです。個性的なリズムやハーモニー等の中に彼独特の世界観が凝縮された、楽しくも不思議な名曲です。1914年と言えば第一次大戦が勃発した年であり、彼が祖国を離れた年でもあります。小品ながら「原始主義」時代の力強い生命感に溢れた作品です。後に発表された「管弦楽のための4つの練習曲」の第1~3曲はこの曲を管弦楽編曲したもので、その際にそれぞれ「踊り」「エキセントリック」「聖歌」というタイトルがつけられています。管弦楽版もかなり華やかで楽しいものになっていますが、なかなか演奏会で取り上げられる機会は少ない超レア名曲です。

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コメント: 2
  • #1

    sekstelefon (火曜日, 31 10月 2017 13:07)

    wierzgając

  • #2

    sex telefon (金曜日, 03 11月 2017 09:26)

    kapryśnica