ロジャー・チェイス Roger Chase/Viola

 

ロンドンで生まれる。王立音楽院でバーナード・ショアに師事。後にカナダに渡り、スティーヴン・スタリクに学ぶ。またわずかな期間ではあったが伝説のヴィオリスト、ライオネル・ターティスにも学んだ。

1979年イギリス室内管弦楽団のロイヤル・アルバート・ホール公演でソリストとしてデビュー。以来、室内楽奏者としてソリストとしてイギリス国内、東西ヨーロッパ、北欧、日本、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ共和国、中東、インドの主要都市で演奏。ナッシュ・アンサンブルのヴィオリストとして20年間在籍した他、ロンドン・シンフォニエッタ、エステルハージ・バリトン・トリオ、カルテット・オブ・ロンドン、ハウスムジーク・ロンドン、ロンドン室内管弦楽団のメンバーとしても活動。また英国の主要オーケストラをはじめ、北米のオーケストラ、ベルリンフィルハーモニーなどヨーロッパのオーケストラからも客演首席として招かれる。

クラシックのみにとどまらず、古楽、前衛音楽、フォークなど幅広いジャンルでその多才ぶりと卓越した音楽性が高く評価されており、EMI, CRD, Hyperion, Cala, Virgin, Dutton, Centaur, Naxos, Floating Earth Recordsより数多くの録音をリリースしている。

 

これまでに、王立音楽院、ギルドホール音楽演劇学校、王立ノーザン音楽大学、オベーリン大学で後進の指導に当たり、現在はシカゴのルーズベルト大学シカゴ音楽院、ロンドンのトリニティ・ラバン・コンセルヴァトワール大学で教鞭をとっている。ナショナル・ギャラリー、プリンストン大学、クリーヴランド、ボストン、トロント等で、ライオネル・ターティスから多大な影響を受けて作られた作品のリサイタルを開催してきている。使用楽器はターティスが使っていたヴィオラ<モンタニアーナ>。